2016年12月31日土曜日

おしゃれパーティー Maskenball der Käfer


・テントウムシが磁石でキスをする協力ゲーム
・必要スペース:大きいテーブル
2002年ドイツ年間キッズゲーム大賞受賞作品

これは2016年にリメイクされた新版です。元の旧版との比較は最後に。

<内容物と準備>

ゲームボード


60センチ四方はあるかな。結構大きい。
花の中央にルーレットがあります。

アリ


7匹のアリ。ドイツのアリって黄色いの?
お菓子のメンコみたいなタイルは飾りで、ルール的には無意味なもの。
全員、まとめてボードの脇に置いておきます。

ペグ


長さ1センチほどのペグがたくさん。小さい。
一応、予備が各色2本ずつ入っていますので、無くしても安心。

テントウムシ


 背中に5箇所、穴が空いてますので、ここに先程のペグを刺します。


テントウムシ1匹につき、1色ずつ刺します。
刺したら、ペグの色に応じて、ボードの花びらに置きます。

<遊び方>

概略

ルーレットを回してテントウムシを選び、他のテントウムシのいる花びらに乗せます。
キスしたら背中のペグを交換し、背中のペグが全部違う色になったテントウムシはゴール。
8匹全部ゴールしたらプレイヤー全員の勝ち。
その前に7匹のアリが葉っぱに昇ったら全員の負け。


ルーレット

手番になったら、花の中央のルーレットを回します。
止まった花びらの所にいるテントウムシを、別の好きなテントウムシの花びらに乗せます。

キスした!


口のところが磁石になってて、キス!


キスできたら、ペグを交換して続けて別のテントウムシのところへ行けます。
なお、同じ相手とは2回以上キスできません。

キスしない・・・


同極同士で反発するとクルッと回って手番は終了。
テントウムシの底面が僅かに球面状になっていて、上手くくるっと回るんですね。

5色揃った


背中が5色揃ったら(他の4匹とキスしたら)、ゴールのパーティー会場(タンポポの綿毛)へ移動。
ここに全員移動できたらプレイヤーの勝ち。
元いた花びらは空きになります。
ルーレットがそこを指したときは、好きなテントウムシを選らんで動かして良い。


ルーレットが葉っぱを指した

アリが動きます。

切り株が空いていれば切り株の上に乗る。


既に切り株にいれば、そのアリを葉っぱ(どこでも)に乗せる。
全部の葉っぱにアリが乗ったらプレイヤーの負け。
アリは7匹いるので都合14回目でプレイヤーの負けで終了ということですね。


<感想>

テーマの可愛らしさで娘のお気に入りになりました。

すごく単純。大人がやるとゲームにならない。
というのも、ゲームの成否を決める、誰と誰がキスをした(できた)という情報はテントウムシの背中を見れば一目瞭然で、つまり、最初の頃は運だけど、すぐに論理的にキスできる組み合わせが丸わかりになってしまう。
・・・というのが大人視点だが、子供(5歳半)の視点に立つと全く別。

テントウムシには「男の子」と「女の子」のグループがあるのは自然と理解できるが、背中のチップから情報を得る視点がないので、純粋に記憶だけで行く。
となると、自然とキスを拒否られる率も高くなるのだが、このクルッと回って拒否されるのが面白いらしい。「あ~またフンってされたw」とニコニコしてるのである。
もちろん、キスできればそれはそれで楽しい。女の子って感じですね。

パーティーに行くとか、背中をおしゃれにするとか、女の子の喜ぶポイントを押さえてます。
地味に面倒臭い準備(背中にペグを刺す)のもニコニコしてやってます。
娘は虫が好きじゃないのでどうかなと思ったんですが、可愛らしいので問題ないようです。

協力ゲームかつ親の采配で危機感を自在にあおれるのも便利です。


<新旧比較>

リサイクルショップで千円で売られていたので、つい旧版を購入。
旧版はセレクタという会社から発売されたものです。
既にセレクタ社は子供向けゲームから撤退してます。
その後、同社の名作ゲームの権利をペガサス社が買って、現在の新版の発売に繋がるという流れですね。セレクタ社のゲームは入手が難しくなってくるので、今後、何がリメイクされるのか、密かに期待をしているところです。

さてオタク臭い話はそれくらいにして、新旧比較です。
なお、ルールは全く一緒で、純粋にデザインだけが違います。

外箱


左が旧版。サイズが大きいですが、厚みはこちらの方が薄いです。

ゲーム ボード


旧版は2つ折りとなっています。テントウムシのゴールはタンポポではなく葉っぱ。
アリの登場する場所も切り株ではなく、花となっています。


右の新版は4つ折り。
広げると全体の幅は同じですが、縦は新版の方が10センチほど大きいです。


その他アイテム


左が旧版。
テントウムシの目が違うし、口の磁石もより飛び出てます。
アリも形は同じですが、顔や手足の書き方が異なっています。
オマケの丸ボードはデザインも大きさも違う。
ペグは色も形も大きさも一緒。
これらのパーツは大きさが概ね同じなので、互いに交換して遊ぶこともできます。


旧版テントウムシのうち、1匹の裏面にはセレクタ社のロゴマークが書いてあります。
新版にはペガサス社のロゴは書かれてません。(もちろんセレクタ社のも書いてない)

<感想😏>

新版と比べての感想になりますが、旧版の方がアリがどんどん出てきて難しく感じました。
ルーレットがアリを指す確率が高いようです。
定規を使って測ってみても、僅かに、そのように描かれています。
どちらにしても5歳の娘とやる分には簡単なゲームですが。