2015年12月27日日曜日

窓拭き職人 Meister Scheibenkleister

窓拭き職人 Meister Scheibenkleister

・カードに描かれた四角と同じサイズの窓を早い者勝ちで探す
・2人以上
・必要スペース:40センチ四方
・5歳以上。3歳でもイケるかな。
・所要時間:10分位

クリスマスにサンタが届けてくれました。

<内容物と準備>

コマ(6個)

窓拭き職人(コマ)

好きな色のコマを1つずつ取ります。

ボード(6枚)

窓拭き職人(ボード)

ビルに見立てたボードには35枚の窓が描かれています。
こんな感じで適当に並べます。

お題カード(35枚)

35枚の窓に対応したお題カードが35枚。
表は、ボードの窓と同じ絵が同じサイズで描かれています。こちらは”お題”に対する”解答”です。
一部紹介。

窓拭き職人(お題カード)

写真のカードを裏返すとこうなります。
ボードの窓と同じ大きさで窓枠の形だけ描かれていて、こちらが”お題”となります。

窓拭き職人(お題カード)

どうです?区別つきにくいでしょ。
お題カードはシャッフルしてお題の面を上にして山にします。

<遊び方>

お題を出す

お題の山から一番下のカードを1枚取り出します。
これがお題となります。


コマを置く

お題と同じサイズの窓をボードから探して、早い者勝ちでコマを置きます。

1つの窓には駒は2つまで(2人で遊ぶときは1つの窓に1つまで)置けます。

窓拭き職人(コマを置く)

解答

全員が置いたら、お題カードをめくって答え合わせ。

窓拭き職人(解答を確認)

当たった人は、そのお題カードを貰えます。
2人当たってたら、山の一番下からお題カードを抜いて、その”答え”を見ずに貰います。

貰ったカードはお題の面を上にして手元に置きます。

ゲーム終了

山が最後の1枚になったらゲーム終了。
(つまり、上から2枚目のお題カードが最後の”お題”となります)
一番カードを集めた人が勝ち。


<感想😆>

写真を見ての通り、似たような大きさの窓がいっぱいで、結構間違えます
狙ってた窓が早々に取られて、しかたなく選んだ窓が当たりだったり、誰も駒を置かなかった窓が当たってたり。じっくり見ても間違えるレベルなので、結構子供にもやられることがあります。

窓拭き職人(プレイ風景)

ルールが簡単で、イラストが可愛らしいのと、大人と子供で一緒に遊べるので、すぐに娘のお気に入りになりました。

ボードゲーム会『魔王」に参加




藤枝のゲーム会、第8回『魔王』に参加しました。
自分にとっては3回目かな。見よ、この満面の笑みをw






「ゲスラブ」

女の子カードの周りに点数カードを置いて、一番高い点数の女の子をゲットした人が勝ち。
ゲーム中に丸いチップを置き、被った時はチップのポイントが高いほうが優先。
写真は終了時で、ゲーム中は基本的に8枚中4枚は裏向きに置きます。
4人で遊んで、2人同時の1位だったかな。



「タイムパイレーツ」

タイム海賊王に俺はなる(ドン)!
タイムパトロールから逃げつつ、「移動」「お宝ゲット」「お宝を売る」のうち2つを実行。
また、他のパイレーツがいない時代にお宝を「補充」すると、上記アクションを3つ実行できるが、タイムパトロールが移動する危険が。
お宝を売ったポイントで勝敗が決まります。
「補充」でタイムパトロールが動く「ポリスチップ」が出ると阿鼻叫喚。
これは5人で始めて、途中で1人(主催者なので忙しそうです)が抜けて、4人で続行。
3番くらいだったかな。




「ブルームサービス」

各地の塔にポーションを届けたり、移動の邪魔をする雲を魔法の杖で取ったりすると勝利ポイントが増える。
ポーションや魔法の杖をもらったり、駒を移動するといった行動はカードで決める。
カードは各人8枚同じものが配られ、そのうち4枚を選び、最初の人が置いたのと同じカードを出す。出せなければパス。
カードには「強気」と「弱気」の2種類の行動があり、「強気」は「弱気」より効果が強い。
ただし、「弱気」はカードを置いた時点で行動できるが、「強気」は自分の後に出したプレイヤーが「強気」で出すと、自分は何も行動できないという縛りが有る。
最後にカードを出した人が次の親になり、全員のカードが無くなったら1ラウンド終了、8ラウンド(だったかな)をやって勝利ポイントの多い人が勝ち。
また、毎ラウンド前に「親は必ず強気で出すこと」などのお題がランダムで出るので、変化のあるゲームが楽しめる。
とまあ、ちょっとルールが複雑で確認しながらのプレイでしたが、とても面白かったです。
ラウンド開始時のカード選択やカードを出す時の読み合いが楽しいですね。
読み切ることは不可能なので、あるていど割り切って煮詰まることはないのも。
2時間近く遊んでたのかな、これ。最後に遊んで、ゲーム会の終了時間ギリギリになってしまいました。外箱が紫っぽい地にハリポタのパチモンみたいなイラストで余り期待してなかった(超失礼)んですが、良い意味で裏切ってくれました。今回やった中ではタイムパイレーツと並んで一番のヒットです。
ゲームの結果は5人中3番。

順位としては大したことないですね。まあどれも初めてですし、ボードゲーム歴も浅いので。
でもまあ、そんなの気にせず遊べるのがいいところです。あっという間の7時間でした。

他に、「テラ」「ギフトラップ」「ペンギンパーティ」「ナインタイル」。(写真がないので割愛)


2015年10月31日土曜日

バックギャモン Backgammon


「運ゲーと呼ばれて5000年」 by 日本バックギャモン協会

・ダイスを使って各自15個ある駒を動かして先に全ての駒をゴールさせた方が勝ち。
・2人専用
・脳みそプスプス
・必要スペース:コーヒーテーブル大


<準備・遊び方>

伝統ゲームなので、用具は様々なメーカーから様々なデザインで発売されています。
選び方の基準としては、コマが少なくとも1円玉のサイズ以上なことが最低条件でしょうか。小さすぎると遊びにくくてしょうが無いので。
迷ったらバックギャモン協会公認ボードでよいと思います。3千円くらいだったかな。

トップ写真のボードは、くるくる丸めて小さく収納できる製品。
持ち運びに便利だが、公認ボードの方が遊びやすさは上。

バックギャモン協会のHPを見ればわかりやすいです(丸投げ)。概略だけ。

1.サイコロを二つ振り、出た目の数だけコマを進める。
  1つのコマを2回動かしても良いし、2つのコマを1回ずつ動かしても良い。
  なお、ゾロ目は2倍動かせる。

2.相手のコマが2つ以上あるマスには進めない(飛び越すことはできる)

3.相手のコマが1つしかないコマに進んでコマを取ることができる。
  取ったコマは中央のバーに乗せる。
  バーにコマを乗せられてしますと、それを脱出させるまでの間は他のコマは動かせない。

4.自分のコマを全部自分の陣地に進めると、コマをゴールさせることができるようになり、先に全部のコマをゴールさせた方が勝ち。

5.通常、1勝1ポイント(大差で勝つと最大3ポイント)として、5ポイント先取などで勝敗を決めますが、自分の番でサイコロを振る前に、ダブリングキューブという道具を使って、ゲームに勝ったときのポイントを倍にする提案ができます。受ければ当然ポイントが倍になるほか、そのゲーム内で次にダブリングキューブを使う権利が得られます。降りれば相手の勝利扱いで次のゲームに進みます。

<所感😈>

2年ほど前から始めたゲームで、今みたいに色々なボードゲームをやる前から遊んでます。

初心者にとって、ルールはわかるけど、どうやって打てばいいのかわからないゲームといえます。
しかし、最初の2手(初手とその返し手)の定石を理屈込みで憶えれば、初級レベルは脱出、勝つためにどう打てばいいのか見えてきます。
1~2日で覚えれるでしょう。
「バックギャモン・ブック」という名著があるので、それをおすすめしておきます。

そして、ダブリングキューブを使って、ゲームの途中で勝利ポイントを倍にするというルールが非常に優れています

ダブリングキューブ。
各面に2・4・8・16・32・64と書かれてる。

この勝利ポイントを倍にする提案というのは、相手が乗らない限りは意味がないわけです。
降りてくれればノーリスクで1ポイントですが、それほど有利な局面なら「ギャモン勝ち(相手が1コマも上がらないうちに全てのコマを自陣に入れて勝つ)」して2倍のポイントで勝利したいわけで。
また逆転の多いゲームですので、かなりヒリヒリしながらキューブを打つときの緊張感といったらたまりません
最初のうちは、自分が今どの程度有利なのかさっぱりわからないと思いますが、ある程度経験を積んでくると、勝率でいうと7割くらい有利かな、とかそういう線が見えてくるので、そうなるとキューブが俄然おもしろくなってきます。まさに魔物。この魔物に捕まるとバックギャモンは一生遊べます

のめり込みすぎて、妻では相手にならなくなり、もはや遊んでもらえません。

というわけで非常に面白いのですが、日本では競技人口が少なく(世界的には中東・ヨーロッパを中心に億人単位でいます)、静岡では遠征しないとバックギャモンを遊べるゲーム会が無いようです。残念。
そういう事情は静岡に限らないようで、ネット対戦が盛んですが、それじゃあアナログゲームじゃないな、というところでボードゲーム全般に目を向けたのがミイラ取りの始まりです。

もうすぐ10歳の娘が興味を持ったので対戦。
1日目
あまり色々指図してはつまらなかろうと、ルールだけ説明。
まあド素人の動きですなあ当たり前だけど。余裕の勝利。

2日目
・コマを2つ以上寄せると有利なマスがあるので、それらを優先する。
・ひとりぼっちのコマは少ない方が良い。
・ひとつのマスに6個以上置かないようにする。
辺りを最初に教えて対戦。今回はちょくちょく指摘してみる。
まあまあ良い動きをしてくれるが、2戦目にちょっと出目がブリッツ(ハメ技)せざるを得ない感じでしかもバッチリ決まってしまい、何もさせずに勝利してしまう。娘涙目で終了。

3日目
コツをおさらいして、迷っているなら選択肢を示す程度で進める。
実際、指摘したのはヒットを見逃した2回くらい。
動きも見違えるように良くなっている。迷いやすい出目が出なかったのもあるだろうけど。
終盤、8割方自分有利で進むも、コマの進みは娘が優勢。
ヒットされるか大きいゾロ目が連発されない限り勝つ場面。
いやーな感じでしたが、出ました。大きいゾロ目連発w
それでも何とか若干リードしてたけど、トドメのゾロ目出されて逆転w
最後の1投、3以上のゾロ目なら再逆転勝利!・・・出るわけ無いですよねーこの流れで。
意外に早い初敗北。もう数日は負けないかなーと思ったけど、これがあるから面白い。


<バックギャモン始めるセット>

1.スマホアプリ

バックギャモンはAIが正に神として頂点に君臨しています。
神の視点、すなわちAIによって、AI自身と比べてどれだけ勝率が劣る打ち方(エラー)をしているか、という物差しとして1手ごとあるいは1局ごとER(エラーレート)が算出され、これがそのプレイヤーの棋力となります。
ERは最高がゼロで、世界トップだと1、国内トップレベルで5、中級で10前後といった所でしょうか。
試合をしてはAIに解析させ、ERが劣る手がなぜ悪手なのかを検討する、その地道な作業によって、少しずつ棋力を高めています。
*AIは「それは悪手」ということは教えてくれるが、原理上、「なぜ」悪手なのかはAI自身も理解していないので、そこは人間が考えなくてはならない。

協会公認(?)はバックギャモンエースというアプリで、ネット対戦環境も良いようですが、私のオススメはバックギャモンNJ(BGNJ)というアプリです。

地味ながら堅実な作り。
悪手を打つと即座にヒントを表示させるオプションもあるので学習にも良い。

Android、iOS両対応。有料です。
地味ながらAIとの対戦、リアルタイム評価、棋譜の詳細解析、棋譜出力と、学習のための基本がよくできています。

全部とはいいませんが、無料のものはAIが貧弱だったり、弱いAIを誤魔化すためサイコロの出目が怪しいものがあったり、ひどいものは間違ったルールになってたりします。

なお、本当に強い人と対戦すると、相手のサイコロが良く感じますが、これは「隣の芝は青い」という心理的効果だけではなく、実際に「自分に有利な目を増やす」とか「自分に不利な目を潰す」テクニックを織り交ぜてるからです。
BGNJではAIのサイコロを手動で入力することができますし、その状態でも同じ強さを発揮しますので、出目操作の疑いは無用です。

次のダイス目100個を公開。
ダイスのソースコードも公開されてるので検証可能。

自分のは勿論、CPUの目も、手動で入力できる。
疑り深い人は、自分でリアルダイス振って対戦。

AIもPCのソフトに遜色ない出来です。
棋譜が自動で記録され、後で振り返って勉強するのも簡単です。

自動生成される棋譜の出力/解析ができる。

解析画面。
当該対局におけるチェッカー/キューブそれぞれの実力を判定。

一手ごとの評価。悪手具合に応じて色がつく。
タップすれば盤面表示。
その最善手を表示させたり、その場面から打ち直す事も可能。

2.バックギャモン・ブック

15年ぶりに大幅改定された新版(左)と旧版
上述のように、AIは理論は教えてくれませんが、幸い良著がありますので、この本を併せて買えば基本的な理論は充分理解できると思います。
この本はバックギャモン初心者から中級者にとって必携と言って良いと思います。
ボードがあるなら実際に棋譜のとおりに並べながら読むと理解しやすいと思います。

3.ゲームボード

1人で始めるなら、当面はこれは無くても良いですw
というのも、スマホアプリとバックギャモンブックで結構出費してるはずですので。
アプリで対戦(AIでも対人オンライン・オフラインでも)できるし。

大会に出るとか、リアルで対戦したいとなるとやはりボードが欲しくなります。
その場合は、協会公認のボードが安心で宜しいかと思います。
実際に触れてみると、アプリでサポートされている「初期配置」や「出目通りに間違えずに動かす」等の基本的なスキルで案外ひっかかることに気付くと思います。

100均でも売っていますが、あれは買わない方が良いでしょう。
コマが直径5ミリほどと、あまりに小さすぎて疲れてしまい、ゲームどころではありません。
少なくとも、コマは小銭程度の大きさが無いと実用的ではありません。

アグリコラ 牧場の動物たち Agricola : All Creatures Big And Small

アグリコラ 牧場の動物たち Agricola : All Creatures Big And Small

・資源を確保して牧場を広げ、より多くの家畜を飼った方が勝ち
・2人用
・脳みそプスプス
・必要スペース:ソファの前のセンターテーブルでギリ

※このゲームは10歳以上向けです。小さい子供とは遊べません。←5歳ですが一応遊べました。最後の追記参照。

<内容物と準備>

点数計算表

アグリコラ 牧場の動物たち (点数計算表)

切り離し式の冊子になっています。
ゲーム終了後に得点計算をする際に使います。
後ほど説明しますが、メインの得点源である家畜の頭数を記入する欄と、ボーナス点の欄があります。とりあえず箱にしまっておきます。

牧場

メイン牧場

アグリコラ 牧場の動物たち (メイン牧場)

各プレイヤーが家畜を飼う牧場。
ルール上、全く意味はありませんが、裏面まできちんと印刷されてます(右)。
6マスに分かれていますが、この中で、できるだけたくさん家畜を飼うのが目的。
2枚あるので、各自1枚ずつ持ちます。

拡張牧場

アグリコラ 牧場の動物たち (拡張牧場)

ゲームが進んでメイン牧場が手狭になったら、拡張牧場(3マス)を追加できます。
4枚あって、ルール的には全く無意味ですが4枚とも絵柄が微妙に違う。

アグリコラ 牧場の動物たち (拡張牧場の裏面)

裏面も4枚とも絵柄が違う。凝っているなあ。
とりあえず脇に置いておきます。

家畜のコマ

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜)

上から、ウマ、ウシ、イノシシ(何故かブタじゃない)、ヒツジの4品種。
コマはたくさんありますが、ゲーム終盤になるとすごくたくさん飼うので、一応、コマが足りない時用に紙の代用チップ(1枚でコマ4つと同じ)があります。

資源

アグリコラ 牧場の動物たち (資源)

木材(茶色)、石炭(黒)、麦(白)の3種類。
家畜を飼う厩(うまや)等を建てたり、牧場の柵を立てたりするときに、資源を消費します。
多く使う木材と石炭には、家畜同様、代用チップがあります。

アグリコラ 牧場の動物たち (ストック)

家畜と資源は、ひとまず箱にしまって共通のストックにします。
ゲーム中にちょくちょく出し入れする割に種類も個数も多いので、100均で買ったプラケースで分別してます。便利。

建築物タイル

アグリコラ 牧場の動物たち (建築物タイル)

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜小屋)

建築物は、「倉庫」、「厩(うまや)」、「木骨造りの家」、「避難小屋」、「家畜休息所」、「家畜小屋」の6種類。
・「厩」の裏側が「家畜小屋」になっていて、4枚あります。
・その他は各1枚。裏面は使いませんが、やはりきちんと印刷されています。

アグリコラ 牧場の動物たち (建築タイル裏面)

建築物は、先ほどの資源を消費して建築することができます。
詳しくは後述しますが、建築すると、特殊効果を発揮したり勝利点が入ったりします。
とりあえず整理して脇に置いておきます。

なお、タイルにはなっていませんが、「住居」がメイン牧場の左下のマスに最初から印刷されています。

アグリコラ 牧場の動物たち (住居)


エサ小屋

アグリコラ 牧場の動物たち (エサ小屋)

飼える家畜の数を倍増できるアイテム。
これも共通のストックに置いておきます。

柵と労働者チップと先手番マーカー

アグリコラ 牧場の動物たち (柵、労働者チップ、先手番マーカー)

牧場を仕切る柵(黄色い棒)が26本、労働者チップ(赤と青の丸)が各3枚、先手番を示すマーカー(顔の描いてある丸いチップ)が1枚。
柵は各自9本ずつ受け取り、残り8本は脇に置きます。
労働者チップは各自の色を決めて、3枚ずつ持ちます。
先手番をジャンケンか何かで決めて、先手番の人がマーカーを持ちます。

アクションボード

アグリコラ 牧場の動物たち (アクションボード)

後述しますが、各プレイヤーは、先ほどの労働者マークをこのアクションボードに交互に置いて、そこに書かれている行動を取って自分の牧場を充実させていきます。
テーブルの真ん中に置きます。

とりあえず、これで準備完了となります。

準備完了チェックリスト

□アクションボードをテーブルの真ん中に置く
□メイン牧場を各自1枚ずつ手元に置く
□柵(黄色い棒)を各自9本ずつ手元に置く
□労働者チップ(赤丸又は青丸)を各自3個ずつ手元に置く
□先手番の人は先手番マーカーを手元に置く
□その他のものは、整理して共通のストックに置く


<遊び方>

概略

ゲームは「補給」「労働」「繁殖」の3つのフェーズを順に進めます。
これを1ラウンドとして、8ラウンドでゲーム終了となります。
この8ラウンドの間に自分の牧場を発展させて家畜をたくさん飼い、ゲーム終了後に得点計算を行って勝敗を決めます。

1.補給フェーズ

補給フェーズと大それた書き方をしましたが、要するに次の労働フェーズの事前準備で、アクションボードに所定のコマを乗せていきます。
(乗せたコマは、次の労働フェーズで取ったり取らなかったりします。)
補給フェーズにはゲーム的な要素はありませんので、どちらのプレイヤーが行っても構いません。

木材の補給

アグリコラ 牧場の動物たち (木材の補給)

アクションボード右上の森にある半円状のマスに木材コマをストックから補給します。
左の半円の近くに1個、右の半円には3個。
前のラウンドの木材が残っていても、上記の数量を追加してください。

石炭の補給

アグリコラ 牧場の動物たち (石炭の補給)

アクションボード左上の岩場にある半円状のマスに石炭コマをストックから補給します。
左の半円の近くに1個、右の半円には2個。
前のラウンドの石炭が残っていても、上記の数量を追加してください。

柵の補給

アグリコラ 牧場の動物たち (柵の補給)

アクションボード右端中央のこの場所に、柵を1本、ストックから補給してください。
前のラウンドの柵が残っていても、構わず1本追加してください。
なお、ストックにある柵は8本で、毎ラウンド1本ずつ補給で無くなりますので、ストックの柵が無くなったときが最終の8ラウンド目となっています。
「残りのラウンド数=残りの柵の本数」です。ラウンド数を数えたり覚えて無くても良い。便利。

家畜の補給

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜の補給)

アクションボード右下の牧場が書かれている場所に家畜を補給します。
扇形に4カ所に分かれていて、マス目に2つの絵が描かれています。
前のラウンドで補給したコマが残っていないマスには、括弧書きでない方、即ち、左上に「小麦」、右上に「イノシシ」、右下に「ウマ」、左下に「ウシ」を1つずつ補給。

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜の補給 追加)

前のラウンドで補給したコマが残っている場合には、括弧書きのコマを1個ずつ追加します。

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜の補給 追加2)

最初の1個は括弧の無い絵のコマ、2個目以降積み重ねていくのは括弧書きの絵のコマです。

以上で補給フェーズ終了。


2.労働フェーズ

労働フェーズでは、このアクションボードから、自分がやりたいアクションのマスを選んで実行します。このゲームのキモとなるフェーズです。

やれることは、写真を色枠で分けたとおり、大別すると「資源等を獲得(赤)」「家畜を獲得(黄色)」「建物等の建築(青)」の3種類。

アグリコラ 牧場の動物たち (アクションボード ジャンル分け)


最初に受け取った赤・青の労働者コマをこのアクションボードの上に先手番から1個ずつ交互に置いて、1つずつアクションを実行して自分の牧場を発展させます。
なお、既に労働者コマが置かれているマスに別の労働者コマを置くことはできません。

労働者コマは各自3つあるので、1回の労働フェーズで各プレイヤーは合計3つずつのアクションを実行できます。
労働フェーズが終わったら、労働者コマを回収して手元に戻し、次の繁殖フェーズに進みます。

資源等を獲得

欲しい資源のマスに労働者コマを置けば、そのマスに置かれている資源を全て獲得できます。
資源は直接点数には結びつきませんが、建物を建てて農場を発展させるのに必要です。

アグリコラ 牧場の動物たち (労働者チップの配置)

獲得した資源は手元に置きます

アグリコラ 牧場の動物たち (木材の獲得)

左のマスには先手番マーカーの絵も描かれていますが、こちらに労働者チップを置くと、先手番マーカーを相手から奪うことができ、次のラウンドから先手番になります。

先手番が労働者チップを1個置いてアクションを実行したら、後手番のプレイヤーも同様に労働者チップを1個置けます。

アグリコラ 牧場の動物たち (石炭の獲得)
これは石炭の獲得。
木材同様、獲得した石炭は手元に置きます。


アグリコラ 牧場の動物たち (3つの資源が得られるマス)

このマスは木材・石炭・小麦を1個ずつ獲得できます。
先ほどまでとの木材や石炭のマスは、前のラウンドで残った資材も一緒に貰えるので、時に大量の資材が一度にゲットできますが、このマスは「補充」フェーズで補充しないマスですので、得られる資源は常に1個ずつです。

柵の獲得&牧場の拡張

アグリコラ 牧場の動物たち (柵の獲得&牧場の拡張)

このマスに労働者チップを置くと、置かれている柵の全てと拡張ボード1枚を獲得できます。
獲得した柵は、資源同様、手元に置きます。
一方、拡張ボードは直ちに使用できます。自分の牧場の隣に置きます。
(道路が繋がるなら左右どちらに置いてもOK)

家畜の獲得

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜の獲得)

右下の牧場マス(4カ所)にコマを置けば、それぞれのマスに置かれている家畜(左上の場合は小麦も)を全て獲得できます。

獲得した家畜は、直ちに自分の牧場へ置かなければいけません
収容しきれない家畜は、共通のストックへ戻さなければならないので、しっかりと牧場を整えてから受け入れましょう。

★家畜を牧場へ置く時のルール

さて、家畜を収容するルール。ゲーム中盤の牧場の写真を見ながら説明します。

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜の収容)

<種類の制限>
1つの区画に収容できるのは1種類の家畜だけです。
「区画」というのは、柵で区切られた範囲(黄色い四角で示したところ)です。
柵は、木のコマだけで無く、建物の周囲にも描かれてます。

まだ区画として区切られていない場所には家畜を置けません。

<頭数の制限>
牧場の草地1マスには2匹までです。
また、建物のマスは、タイルの右下に書かれている数字が収容できる上限となります。
エサ小屋(黄色い家の形をしたコマ)が置かれている区画は、収容上限が2倍になります。
右下のヒツジの区画は、草地2マスなので、通常は4匹までですが、エサ小屋があるので、8匹まで収容できます。もし、この区画に2個のエサ小屋があれば、さらに倍の16匹まで収容可能となります。

<家畜の移動は自由>
家畜の移動は自由です。また、手番でないときでも、どのフェーズでも、いつでも行えます。
収容ギリギリの時には、あちこち収容場所を変えて何とか収容できるよう、配置換えを頻繁に行うことになります。


建物等の建築

手元の資源を消費(共通のストックに戻す)することで、建物等を建築できます。
家畜とは異なり、後から撤去や移動はできないので、よく考えて設置してください。

アグリコラ 牧場の動物たち (柵の設置)

このマスに労働者チップを置けば、牧場を区切る柵を設置できます。
一度設置した柵は撤去や移動はできないので、よく考えて設置してください。

左のマスは、手持ちの木材を消費して、手持ちの柵を設置できます。
木材1個あたり柵を1本、何本でも設置できます。

右のマスは、資源を消費すること無く、無料で2本の柵を設置でき、石炭を消費することで、石炭2個に対して柵1本を、さらに追加で手持ちの柵を設置できます。

いずれも、そもそも手持ちの柵が無ければ設置できません。

エサ小屋

アグリコラ 牧場の動物たち (餌小屋の設置)

家畜の収容力を倍増させるエサ小屋を1個、無料で設置します。
また、木材を消費すれば、木材3個につき1つ、追加で設置できます。

エサ小屋は建物にも設置できます。
また、草地に設置した後、建物を建てた場合でも、取り除かれること無く、その建物にとどまります。

囲まれた区画になっていない草地にエサ小屋を設置した場合、例外的に、そのマスに1匹だけ家畜を飼育できます。

厩(新築)

アグリコラ 牧場の動物たち (厩の新築)

石炭3個+小麦1個を消費して、自分の牧場の好きな場所に厩を設置できます。
厩のタイルは4枚で、売り切れ御免です。
厩には3匹の家畜を収容できるほか、得点が1点入ります。

家畜小屋(厩の改築)

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜小屋への改築)

木材5個または石炭5個を消費して、自分の牧場に設置してある厩を家畜小屋に改築できます。
厩の数だけ資源を支払えば、一度に何棟でも改築できます。
厩のタイルの裏面が家畜小屋になってるので、ひっくり返してください。

収容できる家畜が5匹、得点が4点へとパワーアップします。
ゲーム終了時点での得点が大体40点前後なので4点は結構大きいです。
(2016.7.4追記)
ググると60点台とか普通に出てるっぽい。下手の横好きということでご勘弁を。

特別な建物(4種類)

アグリコラ 牧場の動物たち (特別な建物)

「特別な建物」だけは、同じアクションマスが2マスあります。
なので、1回の労働フェーズで最大「1人で2回」または「2人が1回ずつ」選択できます。
次の建物タイルの中から好きなタイルを1つ選び、自分の農場に設置します。

特別な建物のタイルは、どれも1種類につき1枚です。

特別な建物①家畜休息所(厩の改築)

アグリコラ 牧場の動物たち (家畜休息所)

木材3または石炭3を消費して、厩を家畜休息所に改築。
厩のタイルをストックに戻し、同じ場所に家畜休息所のタイルを置いてください。
(厩のタイルは再び利用することができます。)
「家畜小屋」になってしまった厩は建て替えることはできません。

得点5点の他、直ちにウシまたはウマを1匹、ストックから受け取ることができます。

特別な建物②木骨造りの家(住居の改築)

アグリコラ 牧場の動物たち (木骨造りの家)

自分の牧場に最初から印刷されている「住居」を「木骨造りの家」に改築。
木材③+石炭2+小麦1を消費して、タイルを「住居」の上に乗せます。

元の「住居」は家畜1匹しか収容できませんでしたが、「木骨造りの家」は2匹収容。
そして何より5点が得られます。このゲームでは大きい点数です。

特別な建物③避難小屋(新築)

アグリコラ 牧場の動物たち (避難小屋)

木材3個+石炭1個を消費して、好きな場所に設置できます。
得点は無し、収容力も1匹ですが、直ちに好きな家畜を1匹、ストックから貰えます。
後述しますが、家畜は2匹以上いると繁殖フェーズで増えるので、そのために使うのかな。

特別な建物④倉庫(新築)

アグリコラ 牧場の動物たち (倉庫)

木材2個+小麦1個を消費して、好きな場所に設置できます。
このマスは家畜を収容できません。
得点は、ゲーム終了後に残った資材1個につき0.5点。
ゲーム後半は資材が余ってくるので、意外に高得点が得られたりします。


3.繁殖フェーズ

労働フェーズで各自3つの労働者チップを置いてアクションを実行し終わったら、労働者チップを回収して、繁殖フェーズに移ります。

繁殖フェーズでは、自分の農場に、同じ種類の家畜が2匹以上いれば1匹ストックから貰えます

つまり、例えばヒツジが2匹飼っていれば、子供が1匹、繁殖して増えます。
ストックからヒツジを1匹貰えます。

でも、2匹以上なら例え何匹飼っていても、増えるのは1匹
条件を満たしていれば、4種類の家畜がいるので、最大4匹増えるって事ですね。

家畜の配置替えは繁殖フェーズでも自由にできるので、頑張って収容してください。


ゲーム終了と得点計算

こうして補給→労働→繁殖のラウンドを8回繰り返したらゲーム終了。
ここで初めて得点計算を行います。

□家畜1匹につき1点

□家畜の匹数によるボーナス点

アグリコラ 牧場の動物たち (ボーナス点表)

内箱の側面にボーナス点の表があります。
家畜の匹数に応じて、1種類当たりのボーナス点がつきます。
例えば、ヒツジが10匹の場合は、ボーナス点1点、11匹いれば2点つきます。
どの家畜も3匹未満の場合は、1種類につきマイナス3点なので注意。
(1匹当たりではなく、種類ごとのボーナス点なので注意。)

□拡張した牧場(4点)

拡張した牧場の3マスが全て柵や建物で区切られた区画になっていれば、拡張1枚につき4点。
基本の牧場の状態を問わず(スカスカでも)、ボーナスを獲得できます。

□建物

建物の得点。タイルの建物名の左に得点が描かれています。

得点計算は付属の表を使うと便利。

アグリコラ 牧場の動物たち (得点計算)



「倉庫」の点数は、手元に余った資源1個で0.5点という特殊な建物ですので、忘れずに。
(忘れてたので、二重線で消して書き直した写真です)

<感想😆>

うーん…ベストな手順を探す面白さとか、家畜がじわじわ増えてく面白さはあるけど、淡々と進むなあ。
殆ど相手との絡みがなくて独りで遊んでる感じ。
実際、1人でも遊べてしまえるし。
つまらなくはないですよ、ドラクエで「とりあえずこいつのレベルをもう少し上げるまでやって、その前に金が貯まったらあの武器を買って~」と夢想しつつ雑魚刈りをしてる時の感じに近いものがある。

雰囲気は好きですけどね。
何度か遊んだけど、もういいかな、ですね。準備も面倒だし。
「特別な建物」の効果とか、細かいルールがあって、妻は敬遠します。
もちろん、4歳の娘には全く無理です。遊ばせようとも思わないレベルで複雑です。

(2016.1.4追記)
あれから色んなゲームを遊ぶに従い、合わない理由が何となく分かった。
得点計算が最後だけ、というのが多分、最大の理由。
途中で清算とか、特に随時に勝利点獲得、とかあると、自分としては気持ちいいし、相手との差が明確になるので燃えるのです。誰かが勝利点を稼ぐ度に「おお~」ってなりやすいですしね。
まあこのゲームでリアルタイム集計すると手間が凄そうなので、デジタルでリアルタイム集計があるなら自分にとっても面白いんじゃないかと。
あるいは大体の得点計算を頭でこなせる経験を積んだ上級者になるか。

(2016.7.3追記)
1枚も写真がなかったこの記事のために写真撮影。
ついでに1人2役で遊んだところ・・・あれ・・・?めっちゃ面白い。なんだこれ。

アグリコラ 牧場の動物たち (プレイ風景)

ルールが身について、そっち方面のストレスがなくなったのと、少しは得点計算を意識して遊べるようになったからかなあ。

アグリコラ 牧場の動物たち (プレイ風景)

終盤の(マイナスボーナスがつく)3匹足りてない家畜をどうするかとか、パズルを解くような悩みが面白い。
動物がワラワラ増えるおもしろさは健在ですし。
これ、いいかも。やる相手を選ぶと思いますが。
ここまで詳しくルール説明を書いてて思ったんですが、付属の説明書、わかりにくい気がします。
そこで損してるんじゃないかな。

(2017.1追記)
対象年齢10歳以上にもかかわらず5歳の娘が「遊びたい」としつこいので遊んでみることにした。
とりあえず、①動物のいるマスに駒を置くと動物が貰える。②動物は建物や柵の中でしか飼えない。③建物や柵は材料が無いと牧場に置けない。④材料は材料のマスに駒を置けば貰える。⑤駒は交替で置く。とだけ説明。
娘「どうやると勝つの?」 そうだ肝心なことをw
「動物がたくさんいると勝てるよ」

本当にこの程度のざっくりした説明を1分ほどで済ませて、とにかく始める。
細かい説明をしても、遊ぶ前に飽きてしまうだけだろうから。

早速ウマを取る娘。
1匹だけなら自宅で飼える。

次のターン、牛を捕ろうとするので、「柵とか建物がないと飼えないよ」と説明。
「じゃあ柵作る。」
「柵を作るなら材料がいるよ」←2本無料のマスがあるとか教えない。2本では囲めないので。
木材を確保。

基本的な選択(資源か動物か建築か)は好きにさせる。
建物の配置や柵の形、動物の配置などは明らかに大損でなければ好きにさせ、ルール違反なら教えついでにアドバイスを混ぜる。
娘の方も、自分の真似をして置いてみたり。

自分も、娘の邪魔となる選択肢であっても致命的なものでなければ普通に取りに行く。

繁殖フェーズ
「はい。ここでウマの赤ちゃんが1匹生まれました。」
「え!?やったー。・・・大きいね。(親と)同じ大きさ。」
「ウマだからね(謎)。生まれて2時間で立てるし!」

そんなこんなで何とゲーム終了まで辿り着けた。


絶対に途中で「やめる」とか言い出すだろうと思ったのに。
これには本当に驚いた。

スコアは僅か28点であり、先を考えてというのは殆ど無いのだが、本人が楽しく遊べていたのでこれ以上のことはないでしょう。

ゲーム終了。左が娘の農場。

「大人のゲームができた」のと「赤ちゃんが生まれて嬉しかった」ようです。